目の病気!網膜色素変性症の原因と検査について解説します!

iPS細胞を使った網膜色素変性症の臨床実験の状況は?

 iPS細胞から網膜色素上皮細胞を作製、
シート状になった網膜シートを移植して安全性を確かめる
臨床研究が続いています。

現在行われているのは、
著しい視力低下をもたらす滲出型加齢黄斑変性症の患者さんを
対象にしています。

これは、「視力がどのくらい上がるか」ではなく、
安全性を確かめるのが目的です。

これまでは患者さんの皮膚からiPS細胞を作製する方法が行なわれていましたが、
今後は他人のiPS細胞から作成した網膜シートの移植する方法が
検討されています。
自分のiPS細胞は拒絶反応がなく、最も安全性が高いですが、
膨大なコストと時間がかかることが理由です。

1人の患者さんから全て行なう方法では5,000万円以上、
網膜シートの作成に10ヶ月かかります。
他人のiPS細胞からの作成になると、
コストは約1,000万円、網膜シートの作成は4ヶ月程度に短縮する見込みです。

他人のiPS細胞を使うと拒絶反応が起こる可能性がありましたが、
細胞の表面にあるタンパク質の型が合えば、
拒絶反応は少ないというデータがサルの実験で確認されました。
今後は、リスク、コストの面から他人のiPS細胞を使う方法へ
変わることになりました。

多くの人からiPS細胞を作製し、
遺伝子検査で癌化しないなどの安全性の確かめられた細胞を保存して、
患者さんの型に合うiPS細胞を提供する形です。
骨髄バンクのように、多くの人に協力してもらい「iPSバンク」を作る予定です。

しかし、現段階では視力の向上を目的にしたものではありません。
まずは安全性です。
一般の患者さんへの普及にはまだまだ時間がかかります。
どのくらいの見え方の改善ができるかも分かっていません。

iPS細胞を使った研究はもう一つあります。
それは自分のiPS細胞からどの薬を使うと最も効果があるか、
新しい薬の発見もあれば、すでに他の病気では使われている薬で効果があるかを
確認することができます。

この方法では患者さん一人一人に合う
「オーダーメイド」の治療法として期待されています。
画期的な改善効果ではありませんが、今後の研究によって徐々に完成していくと
見込まれています。


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